お金のかからない冬の寒さ対策
広島市 光ヶ丘鍼灸院 院長 飯田 寿
体を温める方法として、足のツボ押しがあります。
漢方医学の陰陽説では夏は陽の季節で冬は陰の季節になります。
そして上半身は陽で下半身は陰になります。冬は下半身を冷やすと万病の元となります。
足の経絡には陽の経絡である三つの陽経と陰の経絡である三つの陰経が流れています。
そのうちの三つの陰経は太陰脾経(たいいんひけい)、厥陰肝経(けついんかんけい)、小陰腎経(しょういんじんけい)といいます。
体を温めるためにこの三つの陰経を刺激します。
脾は後天の気により体を温め、肝は血により体を温め、腎は先天の気により体を温めます。
三つの陰経を活性化するために三陰交(さんいんこう)、太衝(たいしょう)、湧泉(ゆうせん)の三つのツボを刺激します。
三陰交穴は足の内くるぶしの一番高いところから指4本分の高さにあります。
太衝穴は足の親指と人差し指の2つの骨の合わさるところのくぼみにあります
湧泉穴は足の裏にあり、足の指を曲げてへの字にできたくぼみの頂点にあります。
順番は三陰交、太衝、湧泉の順番で一分ずつグイグイ押します。
もっと暖めたいときにはこれを三回繰り返します。
冷え性の女性なら半身浴がおすすめです。お風呂に洗面器かいすを沈めてその上に座り、
上半身が汗をかくまでまちます。
お家に帰ってすぐならバケツにお湯を入れて足を暖めると効果的です。
足湯の際にはスライスしたショウガを入れると効果的です。
服装による寒さ対策は手袋と靴下です。手袋はお好みのもので結構です。
靴下はウールを使ったものが良いのですが、かゆくなる人は他の保温性の高い素材を使った靴下もよいでしょう。
食事には、ねぎ、にら、にんにく、とうがらし、ショウガを使うと良いでしょう。
体の中から暖まります。
冷え性の女性なら半身浴がおすすめです。お風呂に洗面器かいすを沈めてその上に座り、
上半身が汗をかくまでまちます。
外出先から帰ってすぐならバケツにお湯を入れて足を暖めても効果的です。
朝、出かけるときに足が冷える場合には、鷹の爪(丸のままの唐辛子)を靴の中に敷きましょう。
靴下と靴底の間に鷹の爪を忍ばせるだけでわりと暖まります。
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